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Wed2015.03.18

シヴァナンダTTCコース(4)

シヴァナンダ・アシュラムのこと、もうひとつ。
私が行ったTCCコース以外にも「ヨガ・バケーション」という滞在の仕方があって、3日以上で宿泊可能です。2週間のコースもあるみたいで、それに参加すると、ゼロから教えてくれて、最終的にはヘッド・スタンドまでできるようになるみたい。バケーションとはいえ、アシュラムは修行場なので、朝晩のサットサンという瞑想やチャンティングをやる時間は出席を義務付けられてます。

それと、大事な義務がもうひとつ。
「カルマヨガ」という、無私の奉仕。これもヨガの大事な一部なので、滞在中は全員何かしらの仕事を与えられます。
私のカルマヨガはドミトリー(宿舎)の掃除。家事の中でも掃除は嫌いなのに、よりによってアシュラムの掃除だなんて。ベッドが並ぶドミの床はいてモップかけるのと、トイレとシャワールームの掃除。言い渡された時には「ったく、ドミ掃除なんてサイテー!」と思いました・・・・・・・

11時に出席を取るので (出席はいつも厳しい)、10時40分くらいから始まる食事はカッコんで済ませて (消化にわる〜)、走って行って出席取って掃除開始。ウチのチームはほぼ全員日本人。日本人は基本英語が喋れないので、ブティックやカフェのスタッフには配属されないわけで、大人数が掃除に回されてました。
ドミトリーは決してキレイではなく、シャワールームは排水溝が詰まってて水捌け悪いし、これまた掃除用具がボロいし汚いし・・・・・ モップなんかすごい臭いで「これで床拭いたら、かえって汚れるよね」って感じだったので、最初の頃モップがけしないでいたら、即クレーム来ちゃったりして。

もう最初の3日間くらいは、モップに触るのも嫌々だったし、ブータれながらトイレ掃除してたんですが、なんかあっと言う間に慣れてしまって、ゴム手袋する方が変な臭いが残るので、とっとと素手でモップ絞るし、排水溝の髪の毛も取れるようになってしまったのでした
しかも、努力して改善したわけでもないのに、毎日どんどん手際が良くなって、30分くらいかかっていた時間が、後半は15分とかでできるようになり、「こんなにさっさと終われるなら、ドミ掃除でラッキーだったね、私達」とニコニコしちゃう始末。食堂のサーブ係りとか、お茶を出す係り、出欠取る係りなんか、意外と拘束されてましたから。ホントに皆、ご苦労様でした。

隣のドミトリー掃除は英語チームが担当だったけど、私達より早く始めて、終わるの随分遅かったし。日本人の、自然にどんどん効率UPさせちゃう仕事ぶりには、改めて感心しました。

今となったら、汚いモップで拭いた床を爪先立ちでしか歩けなかったこと( モップの汚さ分かってるので、とてもじゃないけど足裏全体を床につける気がしなくて〜)や、生ゴミ掴むのに使ったゴム手袋の方が臭くて、手袋取った後何度石けんで洗っても腐ったサキイカの臭いがしてたことに爆笑したのが、いい思い出です。ホント、いろいろあったわ〜。
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Thu2015.02.12

シヴァナンダTCCコース(3)

日本ではヨガといえば「=アサナ(ポーズ)」ですが、それはヨガの一部に過ぎません。
私はアーユルヴェーダ治療をキッカケにインド通いを始めて早いもので8年目ですが、ヨガの呼吸法「プラナヤマ」を知ったのは、アーユルヴェーダ施設にプラナヤマのクラスがあったからでした。
最初は「へ〜、呼吸法は別にやるんだ〜」ってくらいで、何の期待もしませんでしたが、やってみたら、呼吸を変えると体内の状態が驚くほど変わることに驚きました。アサナでの変化より、プラナヤマでの変化の方がすごいんですから。

日本のヨガ・クラスでは、あまりやらないかもしれませんが、シヴァンダ・ヨガの基本コースには最初にプラナヤマが2種類組み込まれています。
「カパラバティ」という吐く息をお腹をへこませながら強く吐く呼吸法は、最初は30回から始めて、最後のクラスでは120回〓3セットまで増えました。これだけで腹筋も鍛えられます。
回数が多くなってからの息を止める時間には、ハートのあたりにプラナ(生命エネルギー)が充満する感覚が得られます。
4週目に行われた上級プラナヤマでは、何種類か新しい方法を実践しましたが、特に激しいものではなかったのに、終わった後はお腹が痛くなっちゃって、食事も出来なかったくらい。なめちゃいけないプラナヤマ・・・・ですわ。

他には、「クリヤ」と呼ばれる浄化法をいくつか皆でやりました。
片方の鼻からもう片方の鼻に塩水を流す「ネティ」は家でもよくやっていましたが、今回はいろいろハードなものもやりましたよー!

鼻の穴から喉にカテーテルを通して掃除する方法とか (私はやらなかったけど、意外と簡単に通るみたい)、塩水を2リットルくらい一気に飲んでから喉に指入れてオェ〜〜〜って吐き出す胃の浄化法とか( トライしてみたけど、1リットルくらい飲んだところでもう吐いちゃって終わり)。

これは塩水に浸したガーゼを飲み込んでから出す、食道の掃除をする「ダウティ」をやってるところ。
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皆、チャレンジャーやね〜。これはなかなか難しいので、毎年2人くらいしか成功しないとか。写真左のくみちゃんは成功しましたけど、最後はオェ〜ってなってました。

飲んだり吐いたりは、皆でレイクサイドでやりました。ネティポットを持って記念撮影
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ホントにアサナだけじゃないのね、ヨガって。
このクリヤの授業でも、我らが紀子先生は、塩水飲んで吐くヤツとか、皆の前で完璧なオェ〜を見せてくれました。体はる!はる!!
もう、ヨガって大変だわ〜。

Thu2015.02.12

シヴァナンダTCCコース(2)

コースが行われたのは、インドの南端のトリヴァンドラムからほど近いニヤルダムという場所にあるアシュラム(修行場) です。
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空港から車で約1時間。小高い丘の上で、大きな湖がありました。アシュラムのゲートを抜けて降りて行くと湖。
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この湖、ワニを放流しているそうで、「泳いでもいいけど、ワニに噛まれるリスクを承知の上で、自己責任で」と何度も言われました。私は足入れただけだけど、柔らかくて気持ちの良い水でしたよ。

キャンパス内には、芝生があったり、木の周りに広場があったり。
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私は余裕なくて一度も寛がなかったけど、夕暮れ時には芝生で音楽演奏しながら歌ったり踊ったりーみたいなこともありました。

アサナ・クラスでは、基本の12ポーズを丁寧に教えてもらい、後半はいろんなバリエーションもやりました。
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そして最後は妊婦さんのためのヨガで、お腹に詰め物をして妊婦になっての実践なんかもやりました。これは肥満体の人にも適用されるヨガ。その他、足腰悪い人が椅子に座ったままやるヨガとか。

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レクチャーの先生は、スワミ・シッタ。ベトナム人のスワミです。毎回時間オーバーしてくれるので、休み時間がほとんどない感じでした。まあ、とにかくいっぱい喋る、喋る。詰め込む、詰め込む。試験のためにいっぱい暗記したけど、もうすでに半分忘れたかな。

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アサナの先生は、スワミ・プラナなんとか(すいません。名前全く覚えられなかった)。物腰の柔らか〜いお爺ちゃん先生です。

日本語の同時通訳をして下さったのは、焼津Zentra Yogaの紀子先生(写真真ん中)
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これは、バガバット・ギーターという古典の授業の最終日にあったお祝いの儀式で、お菓子を配ってくれています。お隣はお嬢ちゃまのカミーユ。カミーユ、未来のローラか?!

紀子先生は、毎年ボランティアで来て下さっているそうです。いやいや、もう尊敬!!
朝から晩までの膨大な量の同時通訳と、40人の日本人参加者のお世話、宿題の添削、最後の日には日本食ディナーまで出して頂いて、ホントに頭が下がります。
通訳も、ただ訳すわけではなく、私達がしっかり理解できるように解説も入れて、補足も入れて、たまには冗談も入れてくれて、足りないところは時間外にフォローもしてくれて、ホントにすごかったです。
アサナのクラスの難しいポーズのデモンストレーションも、美しく軽々とこなし、拍手喝采だったし。こんな先生が焼津にいてくれて、私はホントにラッキーだわ〜。
紀子先生以外にも、日本から私達のサポートに来て下さった先生方には、本当にお世話になりました。皆さん全員がボランティアで、実際には、生徒の私達以上に大変だったと思います。

ほかには、ドミトリーで同じスペースだった皆と、ベッドが隣同士で意気投合したオーストラリア人のポーリーン、カルマヨガという奉仕活動 ( 私の仕事はドミトリー清掃!毎日せっせとトイレ掃除やったわ〜 ) で一緒だった皆、今回知り合った人達は、ホントにホントに皆ポジティブでいい人達ばかりでした。
ヨガが引き合わせてくれた、すべてのご縁に感謝でいっぱいです。皆がいてくれたお陰で卒業まで居られましたよ、私。
ありがとう!!!

Wed2015.02.11

シヴァナンダTCCコース(1)

昨年12月に突然思い立って申し込んだTTC (ティーチャー・トレーニング・コース)。
シヴァナンダ・ヨガがどんなものかも知らずに来てしまったので、「シヴァナンダ・ベーシック基本アサナ」の最初がヘッド・スタンディングだということに、来てみてビックリ!! 頭での倒立なんてもちろんやったことないし、今までやってみようと思ったこともないわさ〜。
シヴァナンダYogaのHPには「ヨガ初心者で、これからヨガを勉強したい人にも最適です」なんて書いてあったから、その言葉を信じて気軽に来てしまった私。まずは初日に「しまった 」と思いました。

今回のTTCは、いろんな言語でやるインターナショナルなコースで、参加者は約200名。その内40人が日本人でした。
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レクチャーなどは同時通訳付き、試験も母国語で受けられるので、このチャンスを逃す手はありません。
日本人以外はスリランカ人、ブラジル人、イラン人、それとインド人で英語が分からない人達などなど。もちろん、英語で授業を受ける人達もいっぱいで、後半は非英語圏の人達も、皆、拙い英語でコミュニケーション取りながら仲良くしている光景も見られて、和気あいあいの、とっても雰囲気の良いコースでした。

私が4週間滞在したのはドミトリー。ベッドが並ぶ大部屋です。
なんせ、申し込んだのがギリギリだったので、すでにツインのお部屋は空きがなく、一旦は来年にしようかとも思ったのですが、そうすると1年後になってしまうので、覚悟を決めて行ってきました。
ただ、アシュラムに到着して、部屋を見た時には、やはり来たのを後悔しましたね〜。だって、これだもん。
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シングルベッド1台だけのスペース。蚊帳をつったら何もできない。デスクとかもなし。どこで勉強するのさ??
でも、これも宇宙の配慮でした。

宿題はすべての授業が終わった後、皆でホールに残って、分からないところを教えながら一緒にやったり、ドミトリーの同じスペースを共有する子達も、皆個性的で面白くて、すごく仲良くなれました。苦労を共にする仲間がいたからこそ、なんとか耐えられた4週間でした。

とにかく最初の3日間は、息つく暇もない目が回るような忙しさで、食事時間も10分程度しかなく(よく噛めない。消化に悪くて、速攻便秘になりました)、床に座る時間も長くて腰痛は再発するし、痛めていた膝や股関節はアサナ(ヨガのポーズ)のやり過ぎでますます痛くなるし、こんなんが4週間も続くのかと思ったら、「やってらんね〜。帰るわ」と思いました
そんな時、ドミトリーに戻って、ちょっと怒りと弱音を吐いて笑い飛ばすと「せっかく来たんだから、もうちょっと我慢してみっか〜」と思うんですね。
そして、4日目くらいからは少し余裕も出てきて、バタバタしながらも楽しめるようになって、そのまま4週間乗り切れました。とはいえ私は、最後まで毎日「早く終われ〜!」って言ってましたけど。

アサナのクラスは午前と午後に2時間ずつ。すぐに教え方の授業になって、コース後半には実際にティーチングのデモンストレーションをやります。デモの前には準備も必要なので、宿題もあるし、もうパツパツでした。

わたしの最初のデモンストレーション
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外に出てレイクサイドでのデモ。この黄色のTシャツと白いパンツがユニフォーム。シヴァナンダ・ヨガを教えるときは、このカラーを着ることを義務づけれらるらしい。
その日にやることの中にはプラナヤマの説明があったり、アサナのデモがあったり、生徒役はわざと間違えてポーズの修正があったり、やること盛り沢山です。
私は語りは得意だし、呼吸法のカウントとかバッチリなんだけど、なんせ太陽礼拝のインストラクションが苦手。アサナのための準備運動部分なので、テンポ良く流れるようにやらなきゃいけないんだけど、途中から、息吸うのか吐くのか、足右か左かワケ分かんなくなっちゃって、毎回結構グタグタに・・・・
まあ場数踏めば出来るようになるんでしょうけど、課題だわ。
とはいえ、ティーチングはとても楽しかった!
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ティーチングはこのメンバーで組みました。あきよちゃん、あゆみちゃん、あさみちゃん。写ってないけどあいちゃんも。

このコースを受けたからといって、帰国したらすぐにヨガを教えるワケではないけど、その内教える機会が出来たら、是非、40代以上で、あまり運動してない、腰痛・膝痛持ちの、私みたいな人達のためのクラスにしたいと思ってます。まあ、まずは次回のツアー中に先生デビューしたいね。アーユルヴェーダ施設のインド人先生よりは上手にできると思うわ (って、おいおい自信満々だよ〜)。

Wed2015.02.11

コヴァーラム・ビーチで

コース終了の翌日はコヴァーラム・ビーチに行って来ました。
コース中、全く余裕がなかったので、滞在最終日にして初めての休みらしい休日。
最終的に筆記試験もクリアして、卒業証書ももらったし、海で寛げる日を待ちに待ってたわ〜〜。うれぴー!!
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本日のメンバーは、参加者の中でも大人度高いメンバー

目の前にインド洋が広がる、吹き抜ける海風が心地良いGerman bakeryというカフェでまったりです。
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私は3時間ほどデッキチェアを借りて、海で泳いだり太陽浴びたりしましたが、他のメンバーはほぼお喋りしっ放しーという海での一日。
コース中は休み時間も長くて15分くらいで、まとまったお喋りなんか全く出来なかったので、「時間を気にせず喋れるだけで、もうシアワセ〜!」と感激しちゃうほど、気持ちの良さと幸福感に包まれた一日でした。

コヴァーラムには、今まで数回来ていますが、いつもちょっと離れた場所のTAJに泊まっていたので、レストランやお店が軒を並べるビーチに来たのは初めて。
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海はエメラルドグリーンではないし、荒波でだいたい遊泳禁止の赤旗立ってるけど、水温も適温で、久々に海水に浸かってデトックス効果高かったです。
海から上がった後、もう涙と鼻水が止まらなくなっちゃって大変でしたから。

波の音を聞いていたり見ていたりするのって、飽きないわ〜。
太陽もキラキラしていて、サンセットまでは見れなかったけど、いいプラナ(生命エネルギー)が満ち満ちてました。
ビーチ沿いには小さなホテルがいっぱいあったので、今度来るならTAJじゃんくて、この辺に泊まってもいいかも。
シヴァナンダ・アシュラムも、とても氣のいい処なので、Yogaバケーション(3日以上から泊まれます)でなら、また来てもいいとは思ってます。

終わってみれば、「忙しかったけど、楽しかった」と言える4週間ですが、かなり辛かったよ〜。特に私、普段は全く時間に縛られずに生活しているので、ほっと一息つく瞬間さえないスケジュールには辟易しました。ドミトリーの階段上がる足取りが、疲労感で日に日に重くなったわ〜。

Yogaのアサナ(ポーズ)の時間が毎日4時間あったけど、それ以外はレクチャーで、ヴェーダンタ哲学と解剖学、古典を詰め込まれ、授業内容が膨大で、宿題出るし、毎日復習して身につける時間とかなかったから、結局試験前日に朝から晩まで必死で暗記ーみたいになっちゃったし。
哲学は、これまでも少し勉強していたので、頭では理解できるんだけど、試験では用語をすべてサンスクリット語で覚える必要があったので、外国語が一科目増えた感じでした。

卒業はしたものの、ヨガの奥深さを知ったーっていうスタート地点にやっと来た感じなので、これからは楽しみながら研鑽を重ねていきたいな。
まあとりあえず、アサナが好きになったので、それだけで今は十分。毎日自然にやりたくなるし、今は早起きして瞑想もしてるのだ!
( と何度も決心してるよね、今まで。今度はいつまで続くかワカンナイけど)

今は、もうジャイプールで仕事です。
シャバに戻ってもヨガ・マインドは忘れず、お仕事頑張ります。
この体験を経て、自分がどんな風に変化したか、日常生活に戻ると分かるので、それを確認するのが楽しみです。